「INTERVIEW / COLUMN」記事
スポーツと切り離せない“汗問題” ニオイの原因も…正しい知識で実践する運動前後の対処法
著者:W-ANS ACADEMY編集部
2026.08.29

特集「夏の汗対策」第1回・理論編
スポーツをする以上、切り離せないのが「汗問題」。特に汗によるニオイ、気になりますよね。
そこで、汗のニオイや不快感の原因から対処法まで、『ビオレ』でおなじみの花王さんに教えていただきました。「もしかして自分って汗くさい!?」と心配だった人も、正しい知識と対処法を知れば、大丈夫。早速、実践してみて!
◇ ◇ ◇
Q1.なぜ気温が上がると大量に発汗するの?
A:発汗は体温の上昇を防ぎ、体を守るために起こる大切な反応です。
外の気温が上昇した時や運動をした時は、体温や肌表面の温度が上がります。すると、体温調節を担っている脳の視床下部という部位が体温上昇の情報をキャッチ。汗腺に「汗を出して!」という命令を出します。汗は皮膚の表面で蒸発する時に熱を奪うため、その働きによって体温が下がります。これが、汗による体温調節の仕組みです。
Q2.汗のニオイの正体は?
A:実は体から分泌されたばかりの汗は、ほぼ無臭です。しかし、そのまま放置しておくと、ニオイや皮膚トラブルの原因になることがあります。
なぜなら、汗をかくとカラダに汚れやゴミが付着しやすくなり、肌の上で菌が繁殖しやすくなるからです。皮膚にもともとある『皮膚常在菌』が繁殖すると、汗に含まれる脂質やタンパク質、アミノ酸などの成分を分解し、ニオイが発生します。
特に気温も湿度も高い時期は菌が繁殖しやすく、ニオイも生じやすくなります。
なかでもワキの下は汗が乾きにくく、ニオイが発生しやすい場所。ワキにかく「アポクリン汗」は、ワキの下のニオイに関係することがわかっています。
【気になる部位のニオイの原因をチェック!】
・頭
頭皮は皮脂が多いうえ、整髪料・汗などの汚れや摩擦によって汗くささにつながりやすい。また、ヘアスタイルによっては蒸れやすいことも原因に。
・ワキ
汗が出やすく肌同士の距離が近いため蒸れやすいワキは、どうしても皮脂や菌の作用でニオイが強くなりやすい部位。また、本人がニオイに“気づきやすい”位置にあるのも気になりやすい理由。
・足の裏
足は汗が溜まりやすいため靴内が高温多湿の環境になり、ニオイの元となる菌が増えやすい。靴下やシューズの素材によっても水分がこもりやすく、ニオイが発生しやすくなることも。
■汗の「量」より「質&環境」がニオイを左右するポイント
Q3.汗っかきvs汗をかかない人。どっちの方が汗が臭い?
A:汗そのものはほぼ無臭で、ニオイは汗や皮脂を細菌が分解することで発生します。ニオイの強さは汗の量だけでなく、皮脂や菌の状態、蒸れやすさなどが影響します。
ただし、汗腺の働きが低下すると、ミネラルやアンモニアなどの濃度が高くなった「臭いやすい汗」が出ることがあります。逆に汗っかきの人は体に汗が残りやすいため、環境によっては蒸れてニオイが強くなる場合もあります。一言で言うと、「汗の量」よりも「汗の質」と「汗が残る環境」がニオイを左右するポイントです!
Q4.汗のニオイは食べたもので変わるというのは本当?
A:ニンニクなどのネギ属食品やアルコール、一部の肉類については、汗のニオイが強くなることがあるという研究事例が報告されています。一方で、「脂っこいもの」「甘いもの」「香辛料」などは関連が示唆されているものの、影響の大きさや仕組みは十分には解明されていません。現実には汗・菌・皮脂・蒸れ・洗浄の寄与が大きいですよ。
Q5.特に汗のニオイが気になる部位の、運動前後にできる汗対策を教えて!
A:汗は体温調節に欠かせないものですが、長時間放置するとニオイや肌トラブルの原因になることがあります。気になる前に汗を拭く、洗い流す、乾いた衣類に着替えるといった基本的なケアが、部位を問わず最も重要です。
また、「汗をかく前」「汗をかいた肌」、そして「汗がニオイに変わる前」と、使用場面や目的に適した方法があります。ここでは、運動する人が特に気にしている「ワキの下」と「足の裏」のニオイ対策について紹介します。
・ワキの下(汗シミ対策を含む)
汗が乾きにくく、ニオイが発生しやすいワキの下。運動後はできるだけ早く汗を拭き取り、着替えが可能であれば汗を含んだ衣服は早めに交換しましょう。また、緊張による発汗も知られているため、試合前などは深呼吸などでリラックスすることも発汗対策の一つです。
制汗剤を選ぶなら、殺菌作用によってニオイを防ぐ効果が発揮できるものがおすすめです。

・足の裏
足裏は、精神的なストレスの影響を受けて汗をかきやすく、水分の放散量が多い部位です。また、日中は靴や靴下におおわれていたり、運動時の発汗でさらにムレやすくなったりするので、ニオイが気になることもあります。
運動後は足も洗って汗や汚れを落とし、よく乾かすことが大切。また、同じ靴を毎日履き続けず、使用するたびにしっかり乾燥させることで、足のニオイの発生を抑えやすくなりますよ。

教えてくれたのは…
■『花王 ビオレチーム』
近年、紫外線や過酷な暑さ、乾燥、摩擦など、肌を取り巻く「環境ストレス」が高まっています。ビオレは、モノづくりや様々な活動を通して、生活者の皆様を肌の視点で守り、自分らしく笑顔で過ごしていただける毎日を応援しています!
(W-ANS ACADEMY編集部)
RELATED ARTICLES
関連記事
2026.08.20
女性アスリートの経血をバイオデータ化 Jリーグクラブと連携…科学的アプローチでサポートへ
コンディショニング
月経
2026.08.18
男性指導者の8割が抱えるジレンマ…女性特有の不調「確認を躊躇」 過度な警戒心がケアの障壁に
コンディショニング
月経
2026.07.29
ソフィの初経教育支援サイト、累計利用校数が1200校突破 教員の98.7%が高評価
コンディショニング
月経
2026.07.16
格闘技女子の約8割が“尿もれ”を経験・不安視 「試合成績にも影響」が多数派に
コンディショニング
2026.07.16
生理の環境改善に向けたアイデアを発信 「〜誰もが快適な生理を〜サミット2026 in KANSAI」開催
コンディショニング
月経
RECOMMENDED ARTICLES
おすすめ記事
2026.07.31
ハート型の“編まない編み込み”でおしゃれに! 専門家が教えるテクニックいらずのヘアアレンジ
2026.07.31
おしゃれなお団子&かわいいポニーを簡単に! 専門家が教えるおすすめヘアアレンジ
2026.07.29
ショートヘアでも“脱・ワンパターン”へ! 専門家が教える“簡単かわいい”ヘアアレンジ
2026.07.03
「あと何キロ減らせ」は危険な言葉 専門家が説く、中高生アスリートを見守る大人の役割
コンディショニング
体重管理
食事
2026.07.03
「体重が重いから跳べない」は誤解 エネルギー不足で運動能力も低下…“無理な減量”の悪影響とは
コンディショニング
体重管理
食事


