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コンビニで買う試合期の“アスリート食” 昼食は基本おにぎり、洋菓子でも補食に最適な一品は?

「INTERVIEW / COLUMN」記事

  

コンビニで買う試合期の“アスリート食” 昼食は基本おにぎり、洋菓子でも補食に最適な一品は?

著者:W-ANS ACADEMY編集部

2025.11.17

コンディショニング

食事

特集「ピリオダイゼーションに合わせた試合期の食事」買い物編 

 日本大学では運動部の学生に向けて、公認スポーツ栄養士である松本恵教授がスポーツ界で提唱されているピリオダイゼーションに則った栄養指導を行っています。その取り組みの一つが「買い物実習」。松本教授と、同大で栄養指導を行う公認スポーツ栄養士の吉沢幸花さんによる、コンビニエンスストアでの買い物実習の様子をリポートします!

【買い物実習に参加したのは……】
日大文理学部体育学科
上岡彩乃さん(3年)

日大文理学部国文学科
神藤瑠名さん(2年)

女子体操部に所属。上岡さん(右)は小2のときに新体操から体操に転向。神藤さん(左)は幼稚園の年長から体操1本。「得意種目は平均台」という二人の現在の目標は「インカレ出場です!」【写真:増田美咲】
女子体操部に所属。上岡さん(右)は小2のときに新体操から体操に転向。神藤さん(左)は幼稚園の年長から体操1本。「得意種目は平均台」という二人の現在の目標は「インカレ出場です!」【写真:増田美咲】

 ◇ ◇ ◇

 今回、松本教授の栄養指導に参加したのは、日大女子体操部の上岡さん(3年)と神藤さん(2年)。女子体操部では定期的なメディカルチェックと月に1回の体組成の測定を実施。それらの結果を見ながら、松本教授と体操部を担当する吉沢助手(公認スポーツ栄養士)が、一人ひとりと話をしながら栄養サポートを行っているそうです。

「試合のシーズンはなるべく体重が変動しないよう、食事量に気を付けています」という上岡さん。好きな食べ物は『菓子パン』。「練習後はお腹が空くので、間食をつい食べすぎてしまうのが悩み。菓子パンはやっぱりカロリーや脂質量がすごく多いので、食べたくなったら成分表の数値を見て、頑張って棚に戻すときもあります(笑)」(上岡さん)

 対する神藤さんは「試合期はやっぱりパフォーマンスが最優先。極端に食べる量を減らしてしまい、体重が変動しないよう心がけています」。現在は、膝のケガにより一人別メニューでトレーニング中。「筋トレが中心なのでどうしても運動量が少なくなってしまう。やはり、カロリーオーバーは気になります」(神藤さん)。

 実は学生寮で生活する二人。「朝・晩の寮の食事だけでは、アスリート向きの食事が摂りにくい」ことが悩みとか。「運動部の寮ではなく一般の学生寮なので、どうしてもたんぱく質が少なくなってしまう。プロテインバーも気になるけれど、脂質が多いし……」(上岡さん)と悩ましい様子。

 そこで今回は、校内にあるコンビニエンスストアでの買い物実習を実施。体重の変動を抑えつつ、コンディションを整える「昼食」と「補食」の選び方を、吉沢栄養士から教えてもらうことに。

日大文理学部キャンパス内のコンビニ。こちらのキャンパスは運動部の生徒が多いだけに、サラダチキンやスポーツゼリーのコーナーが充実!【写真:増田美咲】
日大文理学部キャンパス内のコンビニ。こちらのキャンパスは運動部の生徒が多いだけに、サラダチキンやスポーツゼリーのコーナーが充実!【写真:増田美咲】

「二人とも、食事の内容を自由に決められる昼食と間食の内容が大事になるよ」と吉沢栄養士。「でも、たんぱく質不足だからといって、プロテインバーで一気に何十グラムも摂らなくて大丈夫。数グラムずつしか摂れなくても、低脂質、かつ何種類かの食品を食べるほうが他の栄養素も摂れるからいいよ」と声をかけます。

「ビタミンDは骨の健康や免疫力を維持するのに働くからアスリートには欠かせない」「昼食には温かいスープを摂って代謝もしっかり上げて」「女子は貧血の心配もあるから、鉄分が豊富な砂肝もおすすめ」などなど、二人は棚に並ぶ食品を見ながら、吉沢栄養士のアドバイスに真剣に耳を傾けていました。

学生時代は陸上部だった吉沢栄養士。「競技に関わらず、特に女性アスリートは間食、特に甘い物の摂り方に悩んでいます。試合が近づくと甘い物が無性にほしくなる人も。私も現役時代、そうだったので気持ちがわかります」【写真:増田美咲】
学生時代は陸上部だった吉沢栄養士。「競技に関わらず、特に女性アスリートは間食、特に甘い物の摂り方に悩んでいます。試合が近づくと甘い物が無性にほしくなる人も。私も現役時代、そうだったので気持ちがわかります」【写真:増田美咲】

 その後、松本教授が「試合期のベストランチ」をそれぞれに提案。菓子パン好きで脂質量が気になる上岡さんには「低糖質かつ異なる種類のたんぱく質が摂れる鶏肉と野菜の和風スープと納豆巻き」の組み合わせを、負傷中で体重を気にしている神藤さんには「食物繊維が豊富な舞茸のスープとタンパク質&抗酸化成分たっぷりの鮭おにぎり」をチョイス。

「主食はパンではなくご飯が基本!」と松本教授。コンビニで手に入る間食として人気のプロテインバーはたんぱく質だけでなく脂質も多いので注意。「準備期など体作りのときに増量したいときにうまく使って」(松本教授)【写真:増田美咲】
「主食はパンではなくご飯が基本!」と松本教授。コンビニで手に入る間食として人気のプロテインバーはたんぱく質だけでなく脂質も多いので注意。「準備期など体作りのときに増量したいときにうまく使って」(松本教授)【写真:増田美咲】

「昼食の主食は基本的にはおにぎりを選んで!」と松本教授。「ご飯はパンよりもたんぱく質の量が多く、パスタよりも脂質を抑えられます。確かにパンよりご飯のほうが重いけれど、それは水分が多いから。食べても運動で消費できるし、体脂肪になりにくい。米を主食にすると、体重のコントロールもラクですよ!」(松本教授)

洋菓子で補食を選ぶならプリンがおすすめ

 続いては間食の選び方。「アスリートの間食はおやつではなく、『補食』。足りない栄養素を補う食事と考えて選んで」(吉沢栄養士)。ここで「菓子パンならどれを選ぶ?」と松本教授が二人に質問すると、サッとあんぱんを取る神藤さん。これは大正解!

「あんの材料の小豆からたんぱく質が含まれるし、比較的、脂質が少ないので練習前後のエネルギー補給におすすめ。定番だけど、大福やだんご、カステラなどの和菓子は低脂質かつ高糖質だから補食におすすめです」(吉沢栄養士)

「スイーツだったらどれを選ぶ?」という吉沢栄養士からの課題を受け、真剣に選ぶ二人。「昨日の間食はどら焼きでした!」とは上岡さん。「練習後にどら焼きが食べれるんだ!と思って練習を頑張りました(笑)。食べすぎないよう、同じ部活の子と半分こしました」。ガマンしすぎない工夫、見習いたい!【写真:増田美咲】
「スイーツだったらどれを選ぶ?」という吉沢栄養士からの課題を受け、真剣に選ぶ二人。「昨日の間食はどら焼きでした!」とは上岡さん。「練習後にどら焼きが食べれるんだ!と思って練習を頑張りました(笑)。食べすぎないよう、同じ部活の子と半分こしました」。ガマンしすぎない工夫、見習いたい!【写真:増田美咲】

 ここで「洋菓子なら何がいいですか?」と神藤さんから質問。「バターやマーガリンを使用していないもの。例えばプリンは卵が使われているし、脂質も低いからおすすめ!」と吉沢さん。

吉沢栄養士がセレクトした、女子アスリートにおすすめのコンビニスイーツはこちら!「基本は高たんぱく・高糖質・低脂質のスイーツが◎。女性は貧血の心配もあるので、鉄分補強したヨーグルトドリンクもおすすめです」【写真:増田美咲】
吉沢栄養士がセレクトした、女子アスリートにおすすめのコンビニスイーツはこちら!「基本は高たんぱく・高糖質・低脂質のスイーツが◎。女性は貧血の心配もあるので、鉄分補強したヨーグルトドリンクもおすすめです」【写真:増田美咲】

「あとはフルーツゼリー。果物はビタミン・ミネラルを含むし、練習前ならエネルギー補給、練習後なら疲労回復に効果的。それにビタミンはケガの回復もサポートしてくれるから、今の神藤さんには積極的に摂ってほしいな」(吉沢栄養士)

コンビニから研究室に戻り、成分表をチェック。「カロリーと脂質だけは必ずみます」という二人。【写真:増田美咲】
コンビニから研究室に戻り、成分表をチェック。「カロリーと脂質だけは必ずみます」という二人。【写真:増田美咲】

 買い物実習と講義を終え、この日は終了! 「あらためて菓子パンのカロリーと脂質量を見直すいい機会になりました!」(上岡さん)「プリンは食べてOKと知って嬉しかった」(神藤さん)という二人。目標のインカレ出場を目指して、頑張ってください!

(W-ANS ACADEMY編集部)

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