Home

「INTERVIEW / COLUMN」記事一覧

冬のスキー選手も「日焼け対策」必須はなぜ? 私の美肌をキープする秘訣、気を抜くと逆パンダ状態に――パラアスペンスキー・本堂杏実選手

「INTERVIEW / COLUMN」記事

  

冬のスキー選手も「日焼け対策」必須はなぜ? 私の美肌をキープする秘訣、気を抜くと逆パンダ状態に――パラアスペンスキー・本堂杏実選手

著者:W-ANS ACADEMY編集部

2023.08.31

メイク

本堂杏実選手の日焼け対策とは
本堂杏実選手の日焼け対策とは

「わたしの日焼け対策」パラアスペンスキー・本堂杏実選手インタビュー

 高地で練習や試合を行うスキー競技の選手にとって「日焼け対策」は必須! というのも、標高の高い山の上は地上よりもはるかに紫外線が強いうえ、雪の上は照り返しが強いため。新雪の雪面ともなると、紫外線の反射率はなんと80%にも上るそうです。そこで、パラアスペンスキーの本堂杏実選手に普段の日焼け対策について直撃。過酷な環境下でもツルんとした美肌をキープする秘訣を伺いました!

 ◇ ◇ ◇

――雪山のスポーツは、紫外線の影響がかなり強いそうですね。

「はい、日焼け止めをぬらないと、ゴーグルを装着する目の周り以外が日焼けしてしまいます。まさに、『逆パンダ』状態になるので、私は少しでも日焼けをしないよう頑張っています。

 スポーツ界って特に男性は、『日焼け止めなんてぬらない!』という方が多いイメージもありますが(笑)、最近は男女問わず日焼け止めをぬる人が多くなってきているそうです」

――本堂さんはいつ頃から、日焼けを気にするようになりましたか?

「幼少期の頃から、母が日焼け止めをぬってくれていたのですが、自分で意識するようになったのは高校生の頃からです。当時はラグビーをしていたので、練習は必ず屋外でした。
 
 私は日に焼けると、すぐに赤く炎症を起こしてしまうのと、『焼けたくない!』という気持ちが強かったため、夏は練習前と練習中の長い休憩時に必ず、顔と腕に日焼け止めをぬっていました。でも、当時のチームメートで日焼け止めをぬっていたのは数人だったと思います。基本は、みんなこんがり焼けていました」

――チームのなかでも、すごく意識が高かったんですね!

「学生時代はチームのみんなの肌が焼けているなか、1人だけ目立って日焼けしていなかったため、口には出さないけれど、『日焼けを気にしすぎ』みたいに見られる空気はありました。私は脚も紫外線対策したいのでロングスパッツを履いていたのですが、いつも周りからは『全然焼けてないよね』と言われていました」

今、本堂選手が使っている日焼け止めも紹介

メイクがスイッチになっているという本堂選手
メイクがスイッチになっているという本堂選手

――今はどのように日焼け止めを使われていますか?

「試合や練習に行くときは必ず、SPF50+/PA++++で、ウォータープルーフの日焼け止めを使っています。

 朝、出かける前にスキンケアをした後、『ファシオ エアリーステイ BB ティント UV』をつけます。このアイテムは、1本にUVカット効果・化粧下地・リキッドファンデーション効果が一緒になったもの。私は、顔に色々ぬるのは好きではないので、これ1本ですむところが気に入っています。

 夏のトレーニングなど首回りが見えるウエアのときは、『コスメデコルテ サンシェルター マルチ プロテクション ベリーウォーターレジスタント』をぬっています」

――山の上は日差しが強いそうですが、お直しも必ずしていますか?

「練習中はメイク崩れというよりも、いかに日焼けしないかを最優先に考えています。午前練習をしたら、お昼休憩のときに日焼け止めをぬり直します。

 特に夏のトレーニングでは、たくさん汗をかくので日やけ止めが落ちやすいです。そのため、午後練習が終わった後もスプレータイプの日焼け止めをサッとかけてから帰宅します」

――練習と試合とでは、メイクも変えるんですね!

「そうですね。大会は真冬の開催なので、メイク崩れが気になりにくいですし、モチベーションを上げるために試合ではメイクをします。

 ……といっても、アイシャドウを指でサッと塗って、眉毛を描いて、メイクキープパウダーで押さえるくらい。この間、メイクにかかる時間を測ってみたんですが、7、8分で終わりました(笑)。

 スキー競技は試合の日、すごく朝が早いんです。それこそ、パラリンピックなどは、5時起きで準備するのは当たり前。ですから、朝早くから気持ちを入れるためのスイッチにもなっています」

――なるほど……。ちなみに、メイクのこだわりポイントはありますか?

「その時の気分にあわせて、好きな色のアイシャドウをつけています。遠征先にもいろんなカラーの入っているアイシャドウパレットを持っていきます。あとは、眉です。顔の印象って眉毛でかなり変わると思うので、眉毛は優し気な印象になるように描いています」

――競技以外の時間は、どんなメイクをしていますか?

「オフの日は友達と出かけるときも、日焼け止めをぬって眉を描くだけです。会社に行くときは、アイシャドウをつけます。出社する日があまりない分、メイクするとちょっと社会人モードになれる、みたいな。試合のときと同じで、やっぱりメイクがスイッチになっているのかなと思います」

ニオイが気になる汗対策 汗拭き用のシートは手放せない

競技中の本堂選手
競技中の本堂選手

――スポーツをする女性は汗対策も気になると思います。本堂さんはどんなことをされていますか?

「私、ものすごく汗っかきなんです。夏なんて、外に出た瞬間、毛穴という毛穴から汗が噴き出してくるみたいな(笑)。なんなら、化粧も外出した瞬間、流れ落ちるぐらいの勢いなんです。

 やっぱり汗のニオイが気になってしまうので、汗拭き用のシートは手放せません。愛用しているのは、コーセーコスメポート エスカラット薬用デオドラントパウダーシート。気になるベタつきもパウダーシートタイプなので、拭いたあとサラサラになるし、全身さっぱりします。

 これを、朝やトレーニング出発前、トレーニングの合間などに使用していますが、1枚だと足りないので、3、4枚使う時も多々あります(笑)」

――汗っかきだと、毎日の洗濯も大変そうです(笑)。

「そうなんです。汗をたくさんかくので、タオルは四六時中欠かせません(笑)。とくに大変なのは、海外遠征のとき。滞在先のホテルに洗濯機がない場合が多く、かといってホテルにお願いすると、パーカー1枚でも20ユーロぐらいとられてしまう! ですから、海外では基本、ウエアは手洗い。今、洗濯板が一番欲しいです……」

――今日お話しを伺い、本堂さんはオンオフ問わず、メイクは軽くても、日焼け止めは毎日欠かさない、ということがわかりました!

「そうですね。学生時代は、日焼けがしみ、シワに繋がるとは知らなかったのですが、シミが気になりはじめてからケアや対策が大切だと実感しました。

 私は化粧品メーカーに所属しているので、そのタイミングで紫外線対策について学ぶことができたのがよかったです。今となっては、日焼け止めなしで外に出ることは考えられません!」

【プロフィール】本堂 杏実 / Ammi Hondo

コーセー所属。1997年1月2日生まれ、埼玉県所沢市出身。先天性左手指欠損でありながら、父親の影響で5歳から健常者のチームでラグビーに取り組む。大学2年の夏、ラグビーからパラアルペンスキーに転向。わずか1年半後、平昌冬季パラリンピック出場を果たし、回転で8位入賞の成績を残す。ひざのじん帯断裂により2021年2月に手術を受けるが2022年1月の世界選手権で5位入賞。2022年北京パラリンピックでは、女子滑降(立位)、女子スーパー複合、女子回転(立位)で6位入賞。現在、日本の女子立位初の金メダルを目標にパリパラリンピックを目指す。

(W-ANS ACADEMY編集部)

SUPPORTERSサポーター