「INTERVIEW / COLUMN」記事
パリ五輪出場マーメイドジャパンのメイクに注目! すべて市販コスメ使用、水中でも「美しく見える」秘密とは
著者:W-ANS ACADEMY編集部
2024.08.05
メイク

デザイン担当のメイクアップアーティスト・石井勲さんが選手に伝授
フィジカル・パフォーマンスだけでなく、表現力や世界観で、観ている人たちを魅了するアーティスティックスイミング。そんな、アーティスティックスイミングにとって、演目の世界観を表現するうえで欠かせないのがメイクです。そこで今夏、新たな演目で世界に挑む日本代表「マーメイドジャパン」のメイク講習会に潜入。メイクのポイントから選手の意気込みまで聞きました!
「アーティスティックスイミングにとってメイクは直接、得点には結びつかないものの、世界観を高める大事な要素の一つです」とは、長年、マーメイドジャパンのメイクを手掛けるメイクアップアーティストの石井勲さん。石井さんは毎シーズン、新たな演目が決まると、テーマや楽曲、演技のイメージ、そして水着のデザインなどから着想を得て、数パターンのメイクデザインを作成。最終的には、チームの監督やコーチ、そして選手の意見を取り入れながら、デザインを仕上げていきます。
また、石井さんはメイクデザインを決定する際、採用する色使いや雰囲気などは選手たちの「好き!」という意見を大事にするそう。
「長年、女性アスリートのメイクサポートを行っていますが、やはりメイクが気に入ると、選手たちのやる気のモチベーションもすごく上がる。ですから、選手たちが好きか嫌いか、の反応は見逃さないようにしています」
今シーズン、新たに誕生したメイクは、チーム・アクロバティックルーティンのテーマ「Alligator」、デュエットのテクニカルルーティンのテーマ「Cool Japan」、そして同じくデュエットのフリールーティンのテーマ「ペガサス」。これら3つのメイクデザインに共通するのはズバリ、アイラインへのこだわりとか。
「演目のイメージに合わせて、直線的なラインで力強さ、曲線で軽やかさ、目頭への切開ラインで鋭さなどを表現しています。共通して、水中での勢いを感じさせるために、目元の丸みを抑え、シャープな印象作りにこだわりました。また、目尻のハネなど繊細のデザインまでこだわることで、遠くから見ても美しく見えるメイクに仕上げています」
試合当日は選手自身がメイク、体が「勝手に動くぐらい」各自練習

さて、マーメイドジャパンの選手は試合当日、自分でメイクをしているそう。そのため、新プログラムのメイクデザインが決定後、石井さんの指導のもと、メイク講習会を実施。その後は大会に向け、「本番で勝手に体が動くぐらい」に、各自練習を重ねるそうです。
今シーズンもワールドカップを1か月後に控えた4月に講習会を開催。当日はメイクデザインの最終調整を行った後、まずは全員で石井さんのメイクのデモンストレーションをチェック。その後、各自で初の「Alligator」メイクにトライしました。
「目を開けたときにどう色が出てくるかが大事だよ!」と、石井さんも声をかけながら、一人ひとりのメイクの様子をチェック。アシスタントと一緒に、その場で一人ひとりにメイクのコツを伝授。「顔の骨格や目の造形は個々に異なります。そのため、全員がまったく同じようにアイラインやアイカラーを入れると、逆に色や形の見え方が違ってしまうのです。ですから、選手全員のメイクが揃って見えるよう、一人ひとりに合ったメイクにアレンジすることも大切です」。
最初は緊張の面持ちで鏡に向かっていた選手たちも、最後は「イイ感じ!」「好き!」と笑顔に。
完成した「Alligator」のメイクの感想を聞かれ、「全部で5色のアイカラーを使いましたが、混ぜ方によって違う色が出て楽しかった」と語ってくれたのはキャプテンの吉田萌さん。「試合当日は本番前の緊張しているなかでメイクをしなければいけない。そんななかでも、美しいメイクをできるようにしていきたいです」。
レッスン中、「アイラインを左右対称にするのが難しい……」と格闘していたデュエットの比嘉もえさんは、「『Alligator』のアイメイクは、あまりやったことのないグラデーションがお気に入り。本番では、カッコいいメイクでカッコいい演技ができるよう頑張りたいです」と気合十分。
「教えていただいたメイクと同様、演技でも細かいところまで美しさを追求したい。パリではメダル獲得の目標に向かっていきます」(吉田さん)
強く、美しく、カッコよく。キラキラと輝くメイクでパリを駆け抜ける、マーメイドジャパンの雄姿に期待!
個性的なアイメイクがポイント! 今シーズンの新たなメイクをチェック♪

今シーズンの新しい3テーマのメイクを、石井さんが解説! このメイクに使用しているコスメ、実はすべて市販されているものばかりとか。「選んでいるのは、発色のいいウォータープルーフタイプのコスメ。競技メイクでは重ね塗りなどで色をバシッと肌にのせたり、落ちにくいリップをチークに使用したりするといった工夫で、水中での激しい演技でも崩れないようにしています」。
チーム・アクロバティックルーティンのテーマ「Alligator」
「アリゲーターの眼光の鋭さや力強くシャープな印象を、黄色から黄緑、青へとグラデーションするアイシャドーと直線的なアイラインで表現!」

デュエットのテクニカルルーティン「Cool Japan」
「水しぶきを彷彿とさせるブルーから水色、白のアイカラーと目頭から目尻に向かって切れ長に入れたシャープなアイラインでクール&カッコよく」

フリールーティンの「ペガサス」
「ペガサスが飛んでいるような軽やかさをアイラインで表現。ペガサスの羽をイメージする独創的な上まぶたのラインがポイントです」

(W-ANS ACADEMY編集部)
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