「INTERVIEW / COLUMN」記事
「スポーツブラ」は何歳から使う? 世代を超えて、女子が知るべきバストの知識
著者:W-ANS ACADEMY編集部
2023.04.17
アンダーウェア

下着メーカー「ワコール」の岡部真由美さんがアドバイス
ランニング、ヨガ、ジム通い……。スポーツを通じて心身ともにリフレッシュを図る女性は、年代を問わず、年々その数を増している。スポーツ庁が行った平成30年度「成人の週1日以上のスポーツ実施率」調査で、成人女性は53.0%を記録。平成28年度の41.0%から2年で12.0%も大幅アップしている。
女性のスポーツ愛好者が増えるとともに、ウェアやシューズなど以前にも増してデザイン性の高いおしゃれなアイテムが数多く登場。その中で、女性ならではのアイテムと言えば「スポーツブラ」だ。バストを守るためにも、スポーツに集中するためにも欠かせないアイテムだが、ジュニア世代を持つ保護者の中には「いつから使い始めればいいの?」と疑問を抱く人も多いのでは。そんな声に答えてくれたのが、下着メーカー「ワコール」ウエルネス事業部の岡部真由美さんだ。
「スポーツブラの場合、『何歳から使って下さい』と言うのは難しいですね。小学生から中学生にかけて、それぞれ成長の早さが違い個人差も大きい時なので、小学生でもバストにボリュームのある方もいれば、中学生でもブラジャーを使う必要を感じない方もいます。そのため、年齢で判断するというよりも、身体の変化を見ながら必要と感じた時に使い始めていただくことをオススメします」
ジュニア世代の場合、普段から身に着けるブラジャーとスポーツブラの違いが曖昧になっていることが、スポーツ時にスポーツブラが選ばれない理由の一つとなっているようだ。普段使いのジュニア用ブラは、まだ成長途中のバストをやさしく包み込みながら支えるもの。それに対して、スポーツブラは吸汗速乾性のある生地が使われていたり、肩甲骨周りが動かしやすいYバックが採用されていたり、動きやすさを保ちつつユレによるバストの負担を軽減するもの。岡部さんも「スポーツブラの機能を理解して使っていただきたいですね」と話す。
スポーツブラはスポーツに集中しやすいコンディション作りをサポートする
全国各地の大学を訪問し、ワコールが開発したコンディショニングウェア「CW-X」のスポーツブラなどの機能を伝えている岡部さん。実際に大学生と話をしてみると、スポーツブラを着用していない女性アスリートもいることに驚かされるという。
「競技種目にもよりますが、半数くらいの方がまだ使っていない印象がありました。着用している方も、普通のブラジャーよりスポーツブラを着けた方がいいという感覚はあっても、機能までは重視されていないようです。スポーツブラの機能やバストについてお話することで、初めて『あ、そうなんだ』と目を向けていただくケースも多いですね」
スポーツブラを着用する主な目的は、ユレなどからバストを守ること、そして快適なスポーツライフを送ることにある。スポーツブラは、バストのユレを軽減するほか、ブラジャーのズレやムレにも対応する素材が使用されるなど、バスト付近に気を取られずスポーツに集中しやすいコンディション作りをサポートする。
従来の「押さえつけるだけ」というイメージとは異なり、最近のスポーツブラはホールドの強さや肌ざわりなどバリエーションが広がったため、自分の好みに合ったタイプを探しやすい。購入する際は必ず試着をオススメしたいという岡部さんは、「見えない部分ではありますが、スポーツブラはサイズ選びがとても重要なので、しっかりと合うものを選んで下さい」とアドバイスする。
何歳になっても、使い始めるのに「遅い」ということはない

いつまでも美しくあるためのアイテムとして、スポーツを楽しむ全ての女性に取り入れてもらいたいスポーツブラ。20代でも運動によるユレでバストに負担が掛かることに変わりはない。「若いから大丈夫」と思わずに、今すぐにでも取り入れたいところ。また、何歳になっても、使い始めるのに「遅い」ということはない。
自分の身体と向き合うことが少なく、知識や経験が少ないジュニア世代にとっては、使い始める時期やフィットした商品選びなどについて、「お母さん世代」のアドバイスも一つの鍵となりそうだ。
「大学生やアスリートの方とお話をすると、スポーツブラを着け始めたのはお母さんの影響が大きいんです。時代が変わり、物がたくさん溢れている中で、逆に物選びは難しくなっているような気がします。最近はお母さん世代の女性が数多くスポーツをなさっているので、まずはそういった方々にスポーツブラの必要性を感じていただき、実際に身につけた経験をお子さんに受け継いでいくことが大切なのかもしれません」
大人からジュニア世代へ――。バストを守るための知識と経験は、世代を超えて伝えていきたい。
(W-ANS ACADEMY編集部)
RECOMMENDED ARTICLES
おすすめ記事
2026.07.03
「あと何キロ減らせ」は危険な言葉 専門家が説く、中高生アスリートを見守る大人の役割
コンディショニング
体重管理
食事
2026.07.03
「体重が重いから跳べない」は誤解 エネルギー不足で運動能力も低下…“無理な減量”の悪影響とは
コンディショニング
体重管理
食事
2026.07.02
「この体重でも跳べるんだ」 月経異常や骨密度低下を経験、引退後に気づいた数字に縛られない体作り――プロフィギュアスケーター・宮原知子さん
体重管理
月経
2026.07.02
五輪1年前の疲労骨折 長く続いた“謎の痛み”…医師から告げられた瞬間、冷静に受け止められた理由――プロフィギュアスケーター・宮原知子さん
コンディショニング
体重管理
2026.06.16
リカバリーで大切な“湯船に浸かる”習慣 睡眠の質を高め、疲労回復を促す3つの効果
コンディショニング
What’S New
最新記事
2026.07.16
格闘技女子の約8割が“尿もれ”を経験・不安視 「試合成績にも影響」が多数派に
コンディショニング
2026.07.16
生理の環境改善に向けたアイデアを発信 「〜誰もが快適な生理を〜サミット2026 in KANSAI」開催
コンディショニング
月経
2026.07.10
指導者から本人まで幅広く“正しい知識”を学ぶ 「女子アスリートコンディショニングエキスパート検定」第6回開催へ
コンディショニング
月経
2026.07.03
「あと何キロ減らせ」は危険な言葉 専門家が説く、中高生アスリートを見守る大人の役割
コンディショニング
体重管理
食事
2026.07.03
「体重が重いから跳べない」は誤解 エネルギー不足で運動能力も低下…“無理な減量”の悪影響とは
コンディショニング
体重管理
食事


