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未来の自分をイメージしてみよう! トップアスリートも推奨する「人生設計シート」の書き方

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未来の自分をイメージしてみよう! トップアスリートも推奨する「人生設計シート」の書き方

著者:W-ANS ACADEMY編集部

2026.01.20

キャリア

一般社団法人MANが展開する人生設計シートに記入する高校生【写真:荒川祐史】
一般社団法人MANが展開する人生設計シートに記入する高校生【写真:荒川祐史】

「女性アスリートの人生設計」特集・人生設計シートの書き方

 人生の先輩たちは競技や将来とどのように向き合い、選択してきたのか――。多様化する女性アスリートの姿から、自分らしい未来やライフプランについて考える大特集! 最終回は、自分の将来をイメージするワークに挑戦。一般社団法人MANが若いアスリートに提供する『人生設計シート』に、今の、そして将来の自分のことを書き込んでみよう。

 皆さん、自分の将来について考えること、ありますよね。来年の部活動や競技の目標や、今後、どんな勉強をして、どんな仕事をやりたいのか……。今回、紹介するのは自分自身の将来像をイメージするワーク、『人生設計シート』です。

 この『人生設計シート』、実は女性アスリートのために開発されたもの。部活動に頑張る学生から世界を目指すトップアスリートまで、競技に取り組む若い女性アスリートに向けて提唱する、『未来の自分年表』作りです。

「このワークは将来像をイメージするきかっけとなり、自分らしい人生を思い描いたり、実現のために必要な行動を明確にする手助けになります」

 そう話すのは、『人生設計シート』を開発したMAN事務局。MANは、女性アスリートの競技活動とライフイベント(結婚、出産、子育て、介護など、人生において重要な出来事)の両立を応援する組織。日本を代表する現役選手、元選手たちが運営・賛同する団体です。

「実は自分のイメージを年表に書き起こす作業は、『自分は本当はどうなりたいか』『何をしたいのか』に気づくきっかけになります。また、視野が広がり、人生の選択肢も増えます。例えば将来、子どもが欲しいなと思えば月経について考えるようになるし、海外留学をしたいと思えばお金を準備しよう、と具体的に実現する方法を考えられるようになりますよ」(MAN事務局)

 では、早速『人生設計シート』にチャレンジしてみよう。見本画像と書き方のガイドを参考に、自分でも書いてみて!

人生設計シートの記入例【画像:一般社団法人MAN提供】
人生設計シートの記入例【画像:一般社団法人MAN提供】

人生設計シートは「完璧に書き込まなくてOK!」

【『人生設計シート』項目別書き方ガイド】

 シートの黄色い部分に今の自分について記入した後、青色部分に思いついた未来のイメージをどんどん書いていこう! もちろん、実現できるかどうかなんて気にしなくてOK。カテゴリー別の書き方のヒントは以下のとおり。

『スポーツ』……取り組んでいるスポーツについての夢や目標のほか、将来、チャレンジしたいスポーツやスポーツの関わり方のイメージなどを書いてみよう。

『ライフ』……スポーツの大会を含め、将来の仕事やチャレンジしたいこと、住みたい国や場所など、夢や目標、実現したいことを何でも記入!

『家族』……親や兄弟、未来のパートナーや子どもを含め、家族との暮らし方や家族像を想像してみて。

『マネー』……「進学」「留学」「世界旅行」「子育て」「家を建てる」……など、やりたいことのために、いつ、どんなお金が必要になるかをイメージ。

『勉強』……進学や就職のために必要な勉強はもちろん、興味があること、趣味につながることなど、どんな学びでもOK! これから学んでいきたいことを記入しよう!

 さて、いざ書き始めてみると「全然浮かんでこない……」「お金や家族のことまで深く考えたことなかった」という人も多いはず。でも「完璧に書き込まなくてOK!」という点も、このシートの特徴。

「むしろ『わからない』『書けないかも』という人生の『?(クエスチョン)』に気づくことが大切。気づいたことで、今まで考えていなかった事柄についても考えたり、知ったりするきっかけになりますし、そこから未来の新たな可能性が広がりますよ」(MAN事務局)

 書いたものは誰にも見せなくていいし、時々見返してコツコツ空欄を埋めていっても、書いたっきり、何年も存在を忘れてしまってもいい。

「例えば数年後、数十年後に開いた時に、『あぁ、あの時の自分はこんなことを考えていたんだな』と未来の自分に気づきを与えてくれる存在にもなります。

『人生設計シート』は、誰からの指示も受けず、誰とも比較せずに行える、自分と向き合う作業です。自分自身と未来を大切にするチャンスだと思って、ぜひ取り組んでみてください!」(MAN事務局)

荒木絵里香さんも作成「妄想でもいいからイメージするのが大切」

【写真:増田美咲】
【写真:増田美咲】

私も人生設計シートを書きました!
荒木絵里香さん 元バレーボール日本代表/㈳MAN 代表理事

妄想でもいいから、将来をちょっとイメージしてみる。これが大切です。

私自身そうでしたが、1回でもイメージして、それを書き留めておくだけで、意外と心に残るんですね。するとこの先の人生で立ち止まった時、何かを選択しなければいけない時に「ん?」と心に引っかかってくる要素になる。また、自分に必要な情報収集が、無意識のうちにできていたりもします。

例えば、『ライフ』の欄を考える時、「将来は子どもが欲しいな」とイメージします。すると、自分の生理について目を向けるようになり、「あれ、しばらく生理がないな。子どもが欲しいならまずいかも……」と気づき、例えば先生や家族、病院に相談するという行動につながります。「将来大きな家に住みたい!」となれば「どうやって資産運用するといいのか」という学びを始めるかもしれません。

また、年表ではなく『好きなこと』の欄に書いた事柄からイメージが膨らむ場合もあります。「今は部活で忙しいけど、先々は●●の推し活をしたい!」と思えば、握手会に行きたい、ライブで地方まで巡りたいというライフでの「やりたいこと」が浮かんでくるかもしれません。しかも、「自由に使える時間とお金が必要だな」と考え、就職を決める時の一つの基準になるかもしれません。

このように、本当にちょっとしたことが、様々な選択のきっかけになるのです。

ちなみに私も一昨年、真剣な内容から「これをやったら面白そうだな」みたいなちょっとしたことまで、思いつくままに書き込みました。でも今見ると、去年、今年にやろうとしていたことは、全然、叶えられていません(笑)。ただ、そこにつながる情報収集は、実はできていたりします。

繰り返しますが、人生設計シートは無理やり書くものではありません。今の自分を振り返ったり、将来の自分をちょっとイメージしたりして書けることだけを書けばOK。イメージする幸せな未来は人それぞれ違いますから、何でも書き込んでみてください!

【写真:増田美咲】
【写真:増田美咲】

私も人生設計シートを書いてみました!
岩崎こよみ選手(バレーボールSVリーグ/埼玉上尾メディックス)

 人生設計シートを書いて知ったのは、自分は選手引退後の人生をほとんどイメージできていなかった、ということ。今後、どう生きていくかに向き合う良いきっかけになりました。

 実は中学時代、人生設計シートと同じような実習を授業でやったことがあります。その時、「バレーボール選手になり、32歳で結婚して引退する」、そして「102歳の時に、朝起きてこなかったという静かな最期を迎える」(笑)と書いたことを、すごく覚えています。

 私は本当に32歳で出産しましたが、バレーボールはプレーを続けています。そう思うと、実現してもしなくても、将来、このシートを書いた時の自分は何を考えたのかを振り返るだけで面白い。あまり気負わずに書いてみてください!

(W-ANS ACADEMY編集部)

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