「INTERVIEW / COLUMN」記事
汗で崩れない「スポーツメイク」は保湿から! 専門家に聞く“ナチュラルな仕上がり”の作り方
著者:W-ANS ACADEMY編集部
写真:増田 美咲
2025.08.26
メイク
特集「夏の汗つよメイク」ベース編
せっかくキレイにメイクをしても、汗だくになった瞬間、取れたりにじんだりしてすべてが台無しに……。そこで、スポーツシーンでも崩れない汗に強いメイクを、アスリートビューティーアドバイザー®の花田真寿美さんに教えていただきました。しかも、使うのは最低限のアイテムだけ。時間のない日もずぼら~さんも安心の『汗つよメイク』、まずはベース編からスタート!
◇ ◇ ◇
「運動中にメイクが崩れやすい一番の理由は、汗や皮脂が大量に出ること」と話すのはアスリートビューティーアドバイザー®の花田真寿美さん。「アスリートに多い失敗例は、汗で崩れないようにとひたすら厚塗りしてしまうこと。結果、お面のようにノッペリとした表情になり、ウエアと合わないうえ、逆に汗で流れてドロドロになってしまいます」。
汗でも崩れにくいメイクの第一歩は「保湿」。「発汗や紫外線は肌の乾燥を促します。そのため、選手たちの肌に触れると乾燥している人がとても多い。肌は乾燥すると余計に皮脂を出そうと働きます。まずは肌に水分をしっかり入れること、入れ込んだ水分を逃さないことが大切です」。
続くベースメイクでは「メイクをより肌に密着させる」ことがポイント。また、汗に強いアイテムをうまく取り入れることで、厚塗りをせずナチュラルな仕上がりに!
スキンケアは、体に向き合う時間の一つとして、日々のルーティンとして考えてほしい、と花田さん。「皆さん、体は毎日、どこか張っていないか、痛みはないかと、当たり前のように見ると思います。スキンケアの際、私は化粧水を手でつけるよう伝えていますが、理由は乾燥や肌荒れはないかなど、毎日の肌の変化を知れるから。体調管理にもつながりますし、手で触れることで気持ちが落ち着いたり、集中力が高まったりしますよ」。
HOW TO 汗つよベースメイク
STEP①スキンケア

[1] 化粧水をたっぷりつける
化粧水を手に500円玉大程度出し、手のひらで包み込むようにして顔全体につける。「化粧水は肌がもっちりとするまで、繰り返しつけます。『もっちり』の目安は手の甲で肌に触れたとき、ペタッと吸い付いてくる状態。今回は3回、繰り返しました」。

[2]クリームで肌の表面にふたをする
クリームを指先にとり、顔に乗せて全体に広げる。クリームの量は商品の説明書き通りでOK。「夏は化粧水だけですませる人が多いのですが、油分を含むクリームで『肌にふた』をしないと、入れ込んだ水分がどんどん蒸発します。乾燥がひどくなり汗で崩れる原因に」。

[3] 余分な油分をティッシュオフ
ティッシュで肌を軽く押さえて、余分な油分をオフ。「特に汗をかきやすいおでこ、眉山、小鼻、頬はしっかり抑えます。このひと手間でベースメイクがよれにくくなりますよ」。

今回使用したのはキュレルの化粧水(A)とクリーム(C)。「乳液も使いたい方は、なめらか本舗の薬用 豆乳イソフラボン(B)がおススメ。また、キュレルのディープモイスチャースプレー(D)は持ち歩きに便利。メイクの上からスプレーできるので、乾燥が気になったときやメイク直しのときに◎」。 /以上すべて花田さんの私物
STEP②ベースメイク

[1]日焼け止め入り下地をつける
日焼け止め入りの下地クリームをおでこ、鼻、両頬、あごの5点にのせて、顔の中心から外側に向かって伸ばす。耳の後ろや首も忘れずに! 「室内競技の人も窓からの日差しで焼けるので必ずつけて」。

[2]ファンデは濡れたスポンジで叩き込む
ファンデーションを肌にむらなく伸ばし、さらに水を含ませたスポンジで、スタンプを押すようにポンポンと叩き込む。「スポンジでこすって広げると、摩擦による肌トラブルの原因になるので注意!」。パフに残ったファンデを、あごの下から首になじませて顔と首との境目をなくす。

[3]パウダーをのせてベースの完成!
ブラシ、または大きめのパフにフェイスパウダーを取り、顔全体に乗せたらベースメイクの完成。パウダーは眉の上にもしっかりのせるのがポイント。「眉の上にパウダーをつけておくと、メイクの際、眉毛に色が乗りやすくなります」。
部則でファンデ使用がNGの場合は、グリーン系の日焼け止め下地で肌色を補正!
ファンデーションが使えない場合、色付きの日焼け止め下地を使って肌をトーンアップ! 「10代の場合、肌の赤味が気になる方が多いと思います。その場合、グリーン系の日焼け止め下地を使うと、肌色を補正してキレイに見えますよ!」。花田さんおすすめは「特に汗に強い!」という今回使用したアリィーのクロノビューティ トーンアップUV 01。「ほんのりグリーン系なので使いやすいです」。
化粧直しをするときは、どうすればいい!?
朝、メイクをして家を出ても、例えば午後に練習や試合があるときは日焼け止めの塗り直しやメイク直しが必要。そんなときはどうすればいい? 「ティッシュで軽く肌を抑えて皮脂をオフしたあと、化粧水で保湿をします。その後、日焼け止めを塗り、パウダーでお直し。カバーしたい部分が多ければファンデーションとパウダーを使います。外出先ではスプレータイプの化粧水が便利です」(花田さん)
【今回使用したベースメイクアイテム】

左:日焼け止め入り下地、カネボウ化粧品 アリィーのクロノビューティ トーンアップUV 01。右:ファンデーションはラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクションBB 02を使用。「BBクリームなのでファンデに使うとナチュラルな仕上がりに」。 /以上すべて花田さんの私物
教えてくれたのは…

■花田真寿美 / Masumi Hanada
アスリートビューティーアドバイザー®。Precious one.代表。学生時代はバドミントンでインカレ出場。2020年、モデル経験を生かしアスリートを応援する『チームアスリートビューティー』を発足。現役・引退後のアスリート、学生アスリートやスポーツを楽しむ人に向けたメイクレッスンのほか、大会時及びメディア・イベント出演時のメイクサポート実施。ほか、外見と内面を磨く「美」をテーマにした様々なプログラムをプロデュースする。
https://www.instagram.com/masumi_hanada/
協力してくれたのは…

■佐藤花音さん
日本体育大学スポーツマネジメント学部3年生。小学生の頃から陸上、水泳、器械体操、バスケットボールなどさまざまな運動を経験。中3で怪我をしたことをきっかけに支える側に回り、現在は野球部のマネージャーを務める。「炎天下での部活なので常に汗だく。生え際や鼻の下などが特に気になります」。
(W-ANS ACADEMY編集部)
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